【両もじり 紗献上帯】— 本当に上質な一本を求める方へ
紗献上帯は、他の博多織の織元でも手がけられています。
しかし、その帯の価値を決めるのは、どの技法で、どれほど緻密に織られているかにあります。一般に流通している紗献上帯の多くは【片もじり】で作られていますが、
黒木織物が手がける【両もじり】は、同じ献上柄でありながら、質感や耐久性において別格の仕上がりとなります。
■ 両もじりとは — 経糸を“都度ごとに両側からもじる”高度技法
捩織(もじりおり)とは、博多織伝統七品目に指定される技法のひとつで、経糸を交差させ(捩らせ)ながら織ることで、独特の透け感を生み出す織物です。
緯糸二越を1セットとした場合、
1セットおきに経糸を捩るものを「片もじり」、
1セットごとに捩るものを「両もじり」と呼びます。(図解参照)
つまり、両もじりは片もじりに比べ、経糸の交差回数が多い構造になります。
そのため両もじりの紗織は、糸の交差がより複雑になり、
織りの精度と高度な技術を強く求められます。
この構造により、生地には次のような特徴が生まれます。
・透け感が均一で、美しい紗目が現れる
・張りとコシのある上質な風合い
・締めたときの安定したホールド感
・長く使っても型崩れしにくい耐久性見た目では分かりづらい部分こそ、上質さの決定的な差になります。
手に取ったときの張り、締めたときの安定感は、使うほどにはっきりと感じていただけます。
■ 今では織るのが難しい、希少な技法
両もじりは片もじりに比べ、糸処理や織りの調整が格段に難しく、
一日に織り進められる長さも限られます。そのため、現在この技法を安定して織りこなせる織元は、ごく限られていると言われています。
市場で片もじりが主流となっているのも、そのためです。しかし、紗献上帯の完成度や耐久性を重視する方にとって、
両もじりは今なお高く評価され続けている技法です。
■ 織技そのものが価値
一本の帯に、どれほどの技術が注ぎ込まれているか。
その違いを実感できるのが、この両もじりの紗献上なごや帯です。見た目だけでは伝わりにくい“本質的な上質さ”を、
ぜひ実際に手に取り、締めて体感してください。
【博多織を象徴する献上柄は、祈りと願いを織り込んだ伝統文様です】
- 独鈷 … 魔を祓い、悟りへ導く力の象徴。
- 華皿 … 供花皿に由来し、敬意と美しさを表す。
- 親子縞 … 親が子を守る姿。家内安全への願い。
- 孝行縞 … 子が親を慕う姿。子孫繁栄の願い。
これらを絶え間なく繋ぎ、永遠のご縁を祈る――
それが、格式ある「博多献上柄」の帯です。
古より受け継がれた想いは、現代を生きる私たちの心にも響く願いとして、今も変わらず息づいています。
素材 : 絹100%
サイズ: 巾約31cm 長さ約368cm
*お仕立て方法をお選びになりカートへお進みください。
*天然繊維を主原料とした織物の為、サイズには誤差を生じます。
あらかじめご了承ください。

